英国近衛兵の熊毛帽子、発注急増 ― クマの毛皮取引を支える英国政府

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英国国防省が2025年に発注した国王近衛兵用の熊毛帽子の数は96個で、前年の22個から336%増加しました。1個あたりの価格も約8%上昇し、2,361ポンド(約50万円)となっています。

この増加についてアニマルライツ活動家たちは、英国への毛皮輸入禁止や動物福祉強化を掲げた労働党の総選挙前の公約と矛盾すると批判しています。

また、動物福祉の重視を主張する政府が、装飾目的の帽子に税金を使うことに正当性はなく、高品質な人工毛皮が容易に入手できる状況でクマの毛皮を使い続ける理由はないと指摘しています。

国防省が購入するのは完成品の帽子ですが、その製造業者はカナダからクマの毛皮を調達しています。

カナダでは政府が発行する狩猟許可証によって一定数のクマの殺害が認められています。英国からの発注はクマの毛皮への需要を支え、さらなる殺害につながっています。

カナダでは、ハンターが甘い食べ物でクマをおびき寄せ、高性能のクロスボウ(ボウガン)で射殺する手法が用いられることがあります。これは英国の野生動物保護法では認められていません。また、クマが即死せず、負傷や失血によって長時間苦しみながら死に至る場合があることも示唆されています。

近衛兵の帽子を、動物を使わない素材に置き換えても、その象徴的な外観を損なうことはありません。英国政府が公約を実行するのであれば、熊毛帽子の調達を見直すことが求められます。


Original article in English by Jordi Casamitjana / Japanese version by Yuko Kubo. 

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