医療・栄養の専門家の多くが、自国の食事指針では主要な植物性食品が十分に取り上げられていないと考えていることが、プロベジ・インターナショナル(ProVeg International)とドイツのゲッティンゲン大学の調査*でわかりました。
医療・栄養の専門家が食事指針を現場で活用する際に、どのような要因が影響するのかを明らかにするため、6大陸の専門家に計20件のインタビューを実施しました。その結果をもとに、世界各地の専門家を対象とするアンケート調査を行いました。
回答者の80.5%が、自国の食事指針を仕事で使用していましたが、健康的で持続可能な食品の選択を促すうえでの有用性については、57.6%が「ある程度役立つ」または「少し役立つ」と評価するにとどまりました。
十分に取り上げられていない食品群として最も多く挙げられたのは豆類で、62.7%が指摘しました。次いで、植物性ミルクが47.5%、ナッツ・種子類が42.4%でした。
また、健康的な食生活を送る責任が、消費者個人に求められがちであることもわかりました。
回答者の65.3%は、栄養価が高く持続可能な食品をより多くの人が手に入れられるようにするため、税負担の軽減や補助金などの施策を支持していました。小売業者、飲食店、生産者も、消費者がより健康的な食品を選びやすくする役割を担えるとしています。
プロベジ・インターナショナルでこの調査を担当したアンナ=レーナ・クラップ氏は、「食事指針によって実質的な変化を起こすには、食料システム全体で連携し、誰もが健康的で持続可能な食品を選びやすくする必要があります」と述べています。
*From Policy to Practice: A Global Analysis to Identify Factors That Influence the Implementation of Food-Based Dietary Guidelines by Health and Nutrition Professionals. Current Developments in Nutrition. September 2026.
調査について
アンケート調査の分析対象は、37か国に居住する医療・栄養の専門家118人です。日本は含まれていません。
参加者は、専門家団体のネットワークやSNSなどを通じて募集され、自発的に回答しました。無作為に選ばれたものではなく、国ごとの回答者数にも偏りがあります。この調査は、参加した専門家の認識や意見を示すもので、各国の食事指針そのものを比較・評価したものではありません。
Original article in English by Angelik Velayo / Japanese version by Yuko Kubo.







