ハンガリーは、2027年1月1日から国内全域のサーカスで野生動物の使用を禁止する政令を制定しました。
この禁止措置は、ペーテル・マジャル首相が4月の選挙で圧勝してから、半年足らずで決定されました。政府は、野生動物の保護を求める世論の高まりを、導入の主な理由に挙げています。その実現の背景には、アニマルライツ団体による数十年にわたる活動がありました。
政令の対象は、ゾウ、霊長類、大型のネコ科動物、クマなど25の動物群です。これらの動物と別の種・亜種との交配で生まれた交雑個体も、第4世代まで禁止の対象に含まれます。一方、犬、猫、馬などの家畜化された動物は対象外です。これは、欧州で導入されている同種の禁止措置の多くに共通しています。
施行後は、対象となる動物の新たな入手、調教、展示、サーカスへの出演、繁殖が禁止されます。ただし、施行時点ですでに合法的に飼育されている動物については、生涯にわたって飼育を続けることが認められます。また、有効な繁殖許可がある個体については、その許可の期限までは繁殖が認められますが、許可の更新はできません。
ヴィーガニズムの普及とライフスタイルを扱う雑誌「プローヴ(Prove)」のラウル・ヴィダ氏は、「今回の禁止措置は、ハンガリーの動物福祉にとって、長年待ち望まれてきた前進です。この問題が社会や政治の場で議論され続けるよう取り組んできた活動家、団体、協力者たちの、長年にわたる努力が実を結びました」と語っています。
サーカスでの野生動物の使用を禁止している欧州連合(EU)加盟国には、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、デンマーク、アイルランド、オランダ、スペインなどがあります。また、ギリシャ、キプロス、マルタ、スロベニアでは、野生動物に限らず、すべての動物の使用を禁止しています。
Original article in English by Jordi Casamitjana / Japanese version by Yuko Kubo.







