異常気象による山火事が英国各地で発生し、野生動物の生息地に深刻な被害をもたらしています。山火事の発生や拡大につながる要因の一つとして指摘されているのが、アカライチョウ猟のための狩猟場づくりです。
アカライチョウは、英国とアイルランドにのみ生息する在来の野鳥です。その狩猟では、「追い立て猟」と呼ばれる方法が用いられています。狩猟者が一列に並んで待ち構え、別の一団が鳥を追い立て、おびえた鳥たちが狩猟者の頭上を飛び過ぎるところを狙って撃つものです。
狩猟場の管理者は、生息するアカライチョウを増やすため、長年にわたり生息地に手を加えてきました。湿地に排水溝を設けて土地を乾燥させるほか、低木を区画ごとに時期をずらして焼き、餌となる若い芽が生える場所と、隠れ場所になる丈の高い低木が残る場所をつくっています。
排水によって乾燥した土地は燃えやすくなり、地中に堆積した植物も火災の燃料になります。いったん火がつくと地中で長時間くすぶり続けるため、火災が長期化し、消火も難しくなります。
イングランドでは、環境への懸念を受け、政府が一部の湿地での野焼きを禁止しました。アカライチョウの狩猟場が多いスコットランドでは、緑の党が追い立て猟の廃止を求めています。
同党で農村問題を担当するアリアン・バージェス氏は、ガーディアン紙に次のように述べました。
スコットランドの土地は、私たちの大切な財産です。一部の富裕層の私的な遊び場ではありません。農村地域の活力を支え、自然を再生し、気候危機に取り組むために役立てなければなりません。
Original article in English by Jordi Casamitjana / Japanese version by Yuko Kubo.







