ラットへの致死処置に重大な不備、ミドルベリー大学が研究者を動物実験施設から永久追放

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米国バーモント州のミドルベリー大学は、実験に使われたラットへの致死処置が適切に行われず、ラットが痛みを示したことを受け、研究者1人に対し、動物実験施設への立ち入りを永久に禁止しました。

今回用いられたげっ歯類の致死処置では、二酸化炭素ガスで意識を失わせた後、胸部を切開して肺を虚脱させることになっていました。しかし、この研究者は、ラットが十分に意識を失っていない状態で切開を始め、ラットは動いて痛みを示したということです。

このラットが使われていた研究は、加齢に伴うテストステロン値の変化が脳に及ぼす影響を調べるもので、米国国立衛生研究所(NIH)から38万7,000ドル(約5,900万円)の助成を受けていました。

大学は規定に従って不適切な処置をNIHに報告し、過去にも規則違反があったとして、この研究者が動物実験施設を利用する権限を永久に取り消しました。研究者の氏名と過去の違反の詳細については公表されていません。

同大学では2024年にも、ラットの手術後に抜糸が行われていなかったことや、飼育ケージに給水ボトルが設置されていなかったことなど、ラットを使った研究に関する複数の問題が報告されています。これらが今回の処分理由に含まれているかどうかは不明です。

生きた動物を使った実験に反対する米国の団体、Stop Animal Exploitation NOW!(SEAN)は、公文書の開示請求を通じてこの件の詳細を入手し、公表しました。

同団体のマイケル・A・ブドキー氏は、地元メディアに対し、「このような処置が行われたことは、科学界全体の恥です」と述べています。 ブドキー氏はまた、NIH長官に書簡を送り、この研究者を政府の助成対象から除外するとともに、ミドルベリー大学に38万7,000ドルの助成金を返還させるよう求めています。


Original article in English by Jordi Casamitjana / Japanese version by Yuko Kubo. 

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