フランスの動物権利活動家たちは、アルプスマーモット猟の禁止を政府に求め、抗議活動や署名運動を行う準備を進めています。
げっ歯類であるマーモットの猟期は、5~6か月にわたる冬眠に入る数週間前の9月に始まります。アルプスマーモットは、気候危機の影響で個体数が減少しているとされていますが、フランスでは、正式に絶滅危惧種には指定されていません。活動家たちは、個体数に関わらず、娯楽としてマーモットを狩ることが正当化できないと訴えています。
マーモットはヨーロッパ大陸と北米の山岳地帯に生息し、通常は1組のつがいを中心とする家族単位で暮らしています。危険を感じると、甲高い警戒音を発します。夏の終わりには、冬眠を前に、体重が最大8キロにまで増加します。
世界には15種のマーモットが生息し、古くから肉や脂肪、毛皮が利用されてきました。現在も米国とカナダの一部、フランス、スイス、オーストリアでは狩猟が認められていますが、イタリアとドイツでは禁止されています。フランスでは、毎年約1,000頭のマーモットが撃ち殺されています。
サヴォワを拠点とするアニマルライツ団体AJASは、イタリアが1992年に導入したものと同様の禁止措置を、フランス全土で導入するよう求めています。同協会のポリーヌ・ディ・ニコラントニオ代表は、ガーディアン紙に次のように語りました。
これは倫理の問題です。フランスでマーモット猟が認められていると話すと、人々は驚きます。マーモットは、私たちが活動するサヴォワをはじめ、アルプス各地で広く親しまれ、その象徴にもなっている動物です。観光案内所に行けば、さまざまなロゴやシンボルにマーモットが使われていることがわかります。
マーモット猟は残酷で不合理なうえ、支持もされていません。それでも禁止されないのは、伝統とみなされているからです。かつてはマーモットを食べていたのかもしれませんが、今では撃つことが娯楽になっています。
グランド・サシエール自然保護区のマーモットを研究する、フランス国立科学研究センター(CNRS)のクリストフ・ボナンファン氏も、「問題の根本にあるのは、フランスに限らず、動物を狩ることの倫理と、なぜ人が楽しみのために動物を殺すのかということです」と語っています。
Original article in English by Jordi Casamitjana / Japanese version by Yuko Kubo.







