マクドナルド、サブウェイ、タコベル — 牛肉調達における抗菌薬削減方針の進捗見えず

Facebook
LinkedIn
X
WhatsApp
Reddit

米国の大手ファストフードチェーン、マクドナルド、サブウェイ、タコベルが、牛肉の調達に関して掲げた抗菌薬使用削減の方針について、現在の進捗を確認できないことが、フード・アニマル・コンサーンズ・トラスト(FACT)と米国公益調査グループ教育基金(US PIRG Education Fund)の報告書で明らかになりました。

3社が表明した方針と、その後の状況は以下のとおりです。

マクドナルド
2018年、調達する牛肉について、飼育時の抗菌薬使用を減らすための目標を2020年までに設定すると表明しましたが、目標は設定されませんでした。2022年には、使用量全体の削減に代えて「責任ある使用」を掲げました。2025年の報告でも進捗は明らかにしておらず、当初の方針を現在も追求しているかどうかは公表していません。

サブウェイ
2015年、2025年までに、抗菌薬を日常的に使用せずに飼育された牛と豚の肉だけを提供すると表明しました。しかし、実現したかどうかは公表していません。

タコベル
2019年、調達する牛肉について、飼育時の抗菌薬使用量を2025年までに25%削減する目標を掲げました。2022年末までに約15%削減したと報告していますが、最終的に25%の目標を達成したかどうかは公表していません。

報告書を共著したFACTのスティーブン・ローチ氏は、期限を迎えても各社が方針や目標の達成を示していないと批判しています。同氏によると、サブウェイとタコベルは、進捗を尋ねるメールや書簡にも回答していません。また、この問題を最初に報じたセンティエント・メディアからの取材依頼に、マクドナルドは2026年9月2日時点で回答していません。

米国では、人間の治療にも使われる抗菌薬の約66%が、食用に飼育される動物に投与されています。その多くは病気になった動物の治療ではなく、過密な飼育環境に伴う感染症の予防を目的としています。抗菌薬の過剰使用は、薬剤耐性を広げる要因の一つです。米疾病対策センター(CDC)によると、米国では薬剤耐性菌による感染が毎年280万件発生し、3万5,000人以上が死亡しています。


Original article in English by Jordi Casamitjana / Japanese version by Yuko Kubo. 

Explore our articles!