【Blog】卵産業から逃れたニワトリ、ジョーを偲んで

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2026年5月、米国のランカスター・ファーム・サンクチュアリで暮らしていたニワトリのジョーが亡くなりました。

ジョーは2年前、と殺施設へ向かう輸送トラックから落ちて保護されました。自ら飛び降りたのか、輸送中の混乱の中で落下したのかは分かっていません。しかし、その後サンクチュアリに迎えられ、新たな生活を送ることになりました。

ジョーは卵産業で利用されていた採卵鶏でした。採卵鶏は卵を産むために品種改良されており、産卵能力が低下すると、多くは生後18か月ほどでと殺されます。

サンクチュアリにやって来た当初のジョーは、羽がほとんど抜け落ち、衰弱した状態でした。しかし、その後回復し、音楽を楽しみ、人や仲間たちと関わりながら暮らしました。サンクチュアリのスタッフは、ジョーを「聡明で個性豊かな存在だった」と振り返っています。

昨年には尾の付け根にある腺が重度の感染症を起こし、大きな治療を受けました。担当獣医師によると、このような健康問題は保護された採卵鶏によく見られるもので、卵産業で酷使された身体への影響は、安全な環境へ移った後も残り続けるといいます。

卵産業は、ニワトリが長く生きることを前提としていません。大量の卵を産むように作られた採卵鶏たちは、身体に大きな負担を抱えながら生きています。

ジョーは、本来であれば産卵能力の低下とともに命を奪われるはずでした。しかし保護されたことで、太陽の光を浴び、草の上を歩き、仲間や人との関係を築く時間を得たのです。

サンクチュアリは追悼文の中で、「ジョーが経験した愛情や安心は、99%以上のニワトリが経験できないものだった」と述べています。

ジョーは、卵産業の中で利用されるニワトリたち一羽一羽に個性があることを、私たちに教えてくれたのです。

安らかに、ジョー。


Original article in English by Ellie Fleming / Japanese version by Yuko Kubo. 

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